車のカスタムをするとき、見た目が大きく変化する塗装(ペイント)はその醍醐味の一つといえます。しかし、カスタム塗装をやってみたいと思ったとき、どのように塗装するのか等の疑問がたくさん生じます。そこで、この記事では車のカスタム塗装について基本的な知識を紹介します。
古くなった車をカスタム塗装する
塗装は剥げてくる
車に長く乗っていると、塗装が剥げてきてしまうことがあります。これには、直射日光を浴びることによる紫外線の影響、鉄粉・鳥の糞・木の樹液が付着して酸化することによる影響、水滴が光を浴びてシミを作ることによる影響などが原因として挙げられます。これらはどれか一つが決定的な原因となる場合もありますし、いくつかが重なることによって塗装剥がれに繋がることもあります。
再塗装は要注意
塗装が剥げている場合には、まず塗装面の全てを剥離させて下地を平らにしなければなりません。そこからプライマーとサーフェイサーと呼ばれる材料を数回塗り重ね、さらにクリア剤を塗り重ねていきます。文章にすると簡単そうな工程ですが、実際には非常に難度の高いものです。そして、素人が再塗装を行うと時間と労力がかかるだけでなく、キレイに仕上げることが出来なくなってしまいます。そのため、再塗装を行う場合には専門家に依頼する方が良いでしょう。
自分好みの車にカスタム塗装する
カスタム塗装は様々
車を運転していると、おしゃれな模様やアニメのキャラクターなどをボディにペイントしている車とすれ違うことがあります。あのように、既製品とは異なるデザインにするカスタム塗装もあります。このとき、全ての色を変更する全塗装や特殊なペイントを行う場合には、車売却時に査定額が下がる可能性が非常に高いことには留意しておきましょう。
カスタム塗装でも業者を検討しよう
カスタム塗装は、エアスプレーや手塗りによって行うため、施術技量によって出来栄えに大きな差が生じます。また、全塗装を行う場合には全てのパーツを取り外した後に塗装する必要があるため、かなりの手間と難易度になってしまいます。そのため、広範囲な場合や仕上がりに質を求める場合においては、専門家に依頼する方が良いといえるでしょう。なお、業者によって費用や対応範囲などが異なります。複数の業者に相談し、見積もりを出すようにしましょう。
カスタム塗装の方法
缶スプレーによる塗装
塗装には様々な方法がありますが、そのなかでも一番簡単に挑戦出来る方法が缶スプレーを用いた塗装です。カー用品店やホームセンターで簡単に材料を揃えることが出来、自宅の駐車場等で簡単に作業することが出来ます。また、塗料を混ぜるといった手間もないためにすぐに作業に取り掛かれるというメリットがあります。一方で塗りムラが生じやすく、広範な範囲を塗装する際にはかなりの本数が必要となるために高額になります。特に缶スプレーは指で押さなければならないため、指の疲労がかなりのものになります。
缶スプレー塗装のポイント
缶スプレーによる塗装は、乾きやすさを考慮して湿度が低く曇りの日に行うことがおすすめです。とはいえ、日差しが強い日では車体が高温になることで塗料がすぐに乾き、ムラになってしまいます。また、風が強い日には塗料が飛び散るためにムラが生じてしまいます。必ず天気を確認して行うようにしましょう。
エアブラシ・スプレーガンによる塗装
塗装用の専用設備として、エアブラシやスプレーガンがあります。これは初期投資としてそれなりのお金がかかりますが、専門家に任せるよりも安価です。缶スプレーと違って様々な塗料を混ぜることで好きな色を作れることやラメを混ぜることで個性を出すことが可能となります。ただし、塗料と硬化剤の調合を自分でしなければなりません。また、専用のガレージを借りる必要もあります。
エアブラシ・スプレーガン塗装のポイント
エアブラシやスプレーガンを用いた塗装では、レンタルガレージを使います。これは塗料に有害物質が含まれていることや周囲への塗料付着が考えられるためです。また、有害物質に対しては防毒マスクを装着するようにしましょう。そして、エアブラシやスプレーガンでは広範に塗装するために、塗装するパーツは出来るだけ外した状態で行うようにしましょう。特にフロントバンパー・リアバンパー・ヘッドライト・テールランプは外してから作業するようにしましょう。
その他の塗装方法
缶スプレーやエアブラシ・スプレーガン以外にも塗装方法はあります。ペンキを塗るような方法として、車体用の水性塗料を刷毛やローラーを使って塗っていく塗装方法があります。また、車をフィルムで覆うラッピングという塗装方法もあります。
まとめ
この記事では、車のカスタム塗装の基本的な知識について解説しました。カスタム塗装は専門業者に依頼しなければならないものもありますが、自身で出来るものもあります。どのようなカスタム塗装を行うのかを明確にして、プランを計画するようにしましょう。
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